中国遼王朝(A.D.916〜1211)
-契丹民族の木彫芸術-

2005年11月21日(月) - 30日(水)
A.M.11:00〜P.M.7:00

 中国北方を支配した騎馬民族の契丹人。中原の北宋〜南宋と対峙し、軍事的優位を背景に独特の民族文化を堅持した彼らの木彫造型には圧倒的な存在感があります。駱駝をひく御者の顔つき、狩猟を終え帰営するその眼つきや髪型を目の前に、我々は表現する言葉を失うでしょう。また、奈良のキトラ古墳壁画に描かれていた獣頭人身の十二支像に酷似する木彫群には、東アジアで広く信仰された方位と時刻の神々としての姿が奇跡的に残されています。
 今回は、契丹民族の王族であった耶律氏墓(内蒙古自治区)から出土したものを中心に展観いたします。
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