古代中国陶俑の美展
The Beauty of Ancient China

2005 年9月 5日(月)- 17日(土) A.M.11:00 - P.M.7:00
仰韶・紅山  漢〜唐
Yangshao・Hongshan. Han〜Tang.
 





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中国先史時代
初源の造形


先日、NHKテレビでシルクロードのシリーズ番組を連夜続けて見た。遙かな時代の遺産と人々の営みの痕跡に、歴史と旅のロマンを感じたが、それにしても中国大陸の遺跡発掘となると、遺跡の規模も出土品も桁違いである。
 今回本誌で紹介したMIHO MUSEUM(ミホ ミュージアム)ではじまる「中国・美の十字路」展にもキラ星の如く古代の遺跡が紹介されているが、先日銀座の「ギャラリー飛鳥」で さらに古い中国先史時代の不思議な造形に再び出会った。再びと前置きしたのは、昨秋10月号「紅山文化・物語る残欠たち」(ギャラリー飛鳥)の記事で、紅山文化(紀元前4500〜3000年)の造形を中心に、出土品を紹介したからである。今回はそれより時代は降るが、馬家窯文化(紀元前 3300〜2000年)と斉家文化(紀元前2000〜1500年)の出土品である。実に不思議な造形で、想像力を働かせても、とても掴みきれるものではない。理屈や美の概念を吹き飛ばす、超自然なかたちが備わっている。早くから先史時代の造形に注目されていた永田さん(ギャラリー飛鳥の主人)は、伝統的な美の規範に縛られないで、素直な眼で古代の息吹を感じ取ってほしいとおっしゃる。造形的に優れたものは欧米でも評価は高いという。こうした機会に是非中国先史時代の造形に開眼したいものだ。今回は併せて根強い人気の唐時代の婦人俑が様々に揃った。愛らしい踊る女俑など、盛唐の面影が全身から伝わってくる。中国先史時代の造形は未知数ながら、確かに美の在処が伝わってくる。先史時代の造形を通して、また一つ美術鑑賞の幅を広げたいものだ。(S)
〜「小さな蕾」 No447 2005.10 〜
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